いろいろ異なる考えが混然と存在することが新たな「知」の創造の前提と考えています。医学部、理学部、農学部など出身学部が異なる背景をもったメンバーが、さらには国籍も多様なメンバーが、協力し国際的に認められる水準の研究を、「プロ」として発信するべく日夜がんばっています。一方、「遊びごころ」も研究には大切です。研究室では、「よく遊び、よく学ぶ」を目指しています。

研究の対象は、脳の形成・発達です。高等動物にのみ存在する大脳新皮質は、「知」の基盤であり、脳のなかの脳ともいえる、複雑さを極めた構造物です。従来からの手法では、複雑さゆえ、なかなかその働く仕組みや疾病の理解ができませんでした。そこで、我々は、この大脳新皮質ができあがる過程にフォーカスを絞り、構築される仕組みを解き明かし、構築原理に基づき脳を再構成したうえで、その機能や破綻に伴う疾患の理解、さらには治療に迫ろうと研究を進めています。脳構築の異常による疾患(滑脳症など)に加え、最近では、いわゆる発達障害や統合失調症などの精神疾患も、その原因や発症素因として脳形成時の軽微な形成異常が想定されています。 


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